スマホで音楽とかラジオとか聴いていて、安いヘッドホンなので音質がいまいちだし音も小さい感じで不満足度が日々高まっていたのだが、思い切ってスマホ用に少しいいヘッドホンを買うことにした。pcで音楽を聴いてブログを書くのが日課になっているし、いいヘッドホンが案外重要なのかなと思ったわけだが、そもそもpcやスマホでそんなにいい音が出るのかという所も疑惑がある。
get したのが、audio-technica の ATH-CKS990。1万円超えたヘッドホンを買ったのは久しぶりというか、もしかしたら生れて初めてかもしれない。買って気付いたのは、箱がカッコイイ(笑)。その箱には、こんなことが書いてある。
「向かい合う二つのマグネットが磁力を最大化させる磁界の融合点を創出」
何か政界の闇を見ているような気分になってしまったが超科学なのか? 物理で磁界融合点なんて習わなかったぞ。
SOLID BASS という位だから低音が凄いはずなのにそれほどでもない感じがしたので、イヤペースを標準のMではなくLに交換してみたら圧倒的な重低音感が得られた。ちゃんと取説にも「イヤピースが耳にうまく装着されていないと低音が聞こえにくいことがあります。」と書いてあるのだが、確かに耳にフィットしてないと当然のことだな。
再生周波数帯域が 5~28,000Hz となっている。そんな高周波が聞こえる年齢ではないのだが、気分的に高音も伸びているような気がする。これってアナログレコードの方が音がいい系の精神世界ですよね。
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さて、何曲か実際に聴いてみた。
いきなり「二人の時」。ときメモのハッピーエンド曲。これはそんなに音質がよくないはずなのだが、キラキラ感がハンパない。高音域でこんなに鳴ってたのか、今頃気付いてどうするんだ。
次は「君の知らない物語」。この曲は、逆に中音域のクリア感(?)が高い感じがした。低音はちょっとドタバタした感じかも。なぜこの曲を選んだかというと、WAV (1411kbps)でデータ持っているから。以降、選んだのは全部WAV音質である。pcで聴いてるからあてにならない物語だが。
アニソンばかりですみません、 You Raise Me Up、Luna Park さんのバージョンです。これはロミオ×ジュリエットというアニメのOP曲。途中のベースが入ってくる所のインパクトがドシンという感じで重い。間奏のシンバル系がもうちょっと高音が伸びるかと思ったのだが抑えた感じなのは意外だった。これはアレンジというかミキシングのせいかもしれない。エンディングのしゃらーんという所は綺麗に聴こえた。
もともとクリア感がある曲はどうなるんだろ。ということで、CASIOPEA の Asayake。大変クリアでございました。変な感想かもしれないが、クリアすぎて聞いていて少し抵抗があるというか、疲れる感じがした。切り込まれているような感じ。細かいシンバルの刻みとかミュートする所とか全部聴かないと悪い、みたいな。キレがいいというのが磁界の融合点の効果なんだろうか。
少しマニアックなところで Vanden Plas の Holes In The Sky。これもオープニングの右チャンネルのキラキラ、今までのヘッドホンだと気付かなかったなぁ。小さい高音もしっかり出ているということか。歪んだエレキの音がクリア【謎】に聴こえるところが面白い。
古いけど有名なのも聴いておこう。Killer Queen。レーザービームの所を期待したのだが、思ったよりピアノの存在感が出ていた。もちろんレーザービームとかnaturally という所のコーラスは期待通りでちゃんと回ってる感じがした。あとセパレート感というと変かもしれないが、ギターを重ね録りしているところの定位がハッキリしたような気がする。もしかしたら、ちょっとした音質の違いが識別できて、分かりやすくなったのかもしれない。
最後に伝説の曲で、Eagles の Hotel California。スネアがドンという感じで聴こえてくる。店員さんはこのヘッドホンをドンシャリと言ってたけど、まさにそれ。サビのところのアコギのストロークが綺麗に入ってくるのが素晴らしい。アコギって低音から高音までごちゃ混ぜで入ってるから、音域を絞り込むエレキよりも音質でモロに影響するのかな。
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