盲導犬を連れた人が線路に転落して死亡する事故
東京都心の駅は、ホームドアが設置されているところが増えてきて、一見安全になったように見える。確かにホームドアがあればより安全なのは分かりきっているが、問題はホームドアがない状況への対応だ。
私はホームから転落したことは一度もない。昔はホームドアなんて全くなかったのに、誰かが転落するのを見たことすらない。ドアなんかなくても、ホームにいる人は落ちないように歩くから、誰も落ちなかったのである。今はホームドアがあるから落ちないのだが、ホームドアにぶつかる人をたまに見かける。混雑しているときにホームドア付近を歩けば、当然のようにホームドアに衝突する。衝突しても線路には落ちない。しかし、同じ位置を、ホームドアがないホームを歩いているとどうなるか。
今回事故になったのは視覚に障害があって殆ど見えなかったらしい。ならば点字ブロックに沿って歩けばよさそうなものだが、どうもそうではなかったらしい。ホームドアがあると勘違いして線路際を歩くということはないと思うのだが、気になったのは、落ちた本人ではなく、盲導犬である。
盲導犬が油断したのではないだろうか。
ホームドアがある駅が多いと、線路寄りを歩いても安全なことが多い。そういう習慣があると、つい線路沿いを誘導してしまう、ということはないだろうか。環境が安全になると、自分で守らなくてもよくなるので、自己の防衛力は弱体化する。危機的状況になったときの対応も遅れる。
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