必着
Yahoo!知恵袋の大学受験カテゴリで「必着とはどういう意味か」という質問があった。願書が〇日必着、のように指定されているらしい。
古文や漢文はなぜ受験科目にあるのか、高校で教えるのか、社会に出てから使わないから無駄なのでは、というのがFAQになっている。漢文が分かっていたら必着の意味は自動的に分かるはずで、それだけでも漢文を学ぶ意味がある。
学校で古文・漢文を教える根本的な理由は、古文・漢文を読めるようにするため、つまり古文や漢文で書かれた本に読むべきものが多々あるからなのだが、古典を学ぶと副作用として、現代語の読解力や表現力が高まるということが知られている。これは日本語だけでなく海外の言語でもそうらしい。古典は現代語の元になっているのだから原理としては当然のことなのだ。
漢文が理解できなくても、漢字の意味が分かっていたら「必着」の意味は想像できる。逆にいえば、「必着」の意味が分からないというのは、それぞれの漢字の意味が分からない、あるいは「必」と「着」の意味は理解しているが、2つを組み合わせたらどういう意味になるのか分からないという、さらに深刻な問題を抱えている可能性もある。そのような若い人達が増えているのだろうか。
| 固定リンク
コメント