書評: あしながおじさん
ここで問題。
あしながおじさんの足はなぜ長いのか。
もし「読んで次の問いに答えなさい」にこんな問題が出たら、国語の試験だったらふざけるなという結論になってしまうのだろうか。
そもそも長いとか短いというのは主観的な評価である。
誰かが長いと思っていても、他の人から見たら短いかもしれない。
だからといって足1m長おじさん、では夢もロマンもない。
心理学の試験だったら、主人公のジルーシャの空想がどのようなものかを心理学用語で説明することになるかもしれない。
そもそも、ジルーシャがこの男性を「足長おじさん」と呼んだ理由は、作品中では「丈が長い」からなのだ。
確かに身長が高いと足も長いのが普通だし、胴長おじさんではこれまた何かが違う。
背高おじさんと呼ばなかったのはなぜなんだろう。
そういうことを気にする話ではないのだが、気になる。
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