書評:東大生が選んだ勉強法
昨日の投稿の中にちらっと出てきたので、この本の紹介をしておく。
簡単にいえば、東大生がやっていた勉強法をいくつか紹介した、という内容である。合格した人がそれをやっていたというだけのことだから、これをすれば東大に入れるというわけではない。中には物凄いのがあって、普通の人がやったら逆に入れなくなりそうなものまである。例えば、
参考書はまったく使わず、教科書一本で勝負した
(p.44)
Yahoo!知恵袋の受験カテゴリでは、「勉強のやり方が分からない」というFAQがある。
情けないことに明らかにFAQである。
何が情けないかというとその質問している人ではなく教育関係者だ。
一体学校で何を教えているのかといいたい。
そこでよく書く回答が「まず教科書を全部丸暗記しろ」だ。
それが出来たら次に何をすればいいか質問しなさい。
まだその「次の質問」をしてきた人は一人もいない。
理由は明白、教科書一冊なんて覚えられないからだ…と思った人は甘い。この本にはちゃんとそういう人が出てくる。
しかも複数だ。
ただし、ここに出てくるのは東大に受かるレベルだから、誰にでもできるのかというと定かではない。
しかし、教科書だけで勝負できるというのは知らなかった。
そんなに凄い効果があるとは。
この本の面白いのは、理由とか説明しているわけではなく、単に羅列してあるということ。
だから、よく論争になりがちな、書いて覚える派と音読で覚える派。
両方出てくる。
人によってどちらが向いているか分かれるらしい。
ちなみに、私は知恵袋では「書いて覚えろ」と力説しているのだが、実は読んで覚えるタイプだった。ここだけの話。
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