厚さ1ミリの紙は22回も折れない
あるブログに、厚さ1ミリの紙を22回折ると富士山よりも高くなるという。非常識な話だ。富士山よりも高くなるような紙というのはどんな紙なのか想像しなかったのだろうか? というのはちょっと的外れ。なぜなら、そのブログ、自己啓発系のブログらしいからだ。元気があれば何でもできる系? ポリシーと割り切って考えるのなら話自体はキャッチーで悪くない。
ちなみに、仮に切ってから積み上げるという方法でもいいとしても、幅1mmで切るには、富士山の高さよりも長い幅の紙が必要である。幅1cmならその10倍必要になる。そんな紙を手に入れるだけでも大変だろうと思う。
しかし気になるのは本当に折ったらどうなるのかだ。厚さ1ミリというのは、かなり厚い紙である。10回折るのも難しいのではないか。折ったところの形状はどうなるのか。物理的、数学的にはどのような現実解があるのだろうか。ちなみにこの紙で100ページの本を作ったら厚さは何mmになりますか、というのを後で誰かに質問してみよう。多分100倍されそうな気がする(笑)。
そのブログは「今していることが、必ず富士山を越えるほどの成果になる」と締めくくっている。その意見はそれで尊重したい。ただ、私の意見は「今していることを現実的に把握できないと、夢を見たまま終わることになる」だ。
trackback できないようなので、リンクだけ貼っておく。
| 固定リンク
コメント
/\/\/\/\/\/\/\/\/\ って22回折ってもなりません。
見方を変えれば,22回折ると幅が(あるいは面積が)2^-22 になる,ってことですね。
投稿: すのもの | 2012.06.04 13:49
もう一つ思いつきました。
厚さ1ミリメートルの紙を二つに折り,折り目の部分を横から見ると,半径1ミリメートルの半円が見えるでしょう。その半円の周はπミリメートル。
最後に,富士山の高さの半分の厚さのものを二つに折るときには,周の長さが富士山の高さのπ/2倍の半円ができるのでは。
投稿: すのもの | 2012.06.04 13:54