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書評: どんぐりと山猫

宮沢賢治氏の代表作といえば、やはり詩集であるとか、なぜか誰でも知っている雨ニモマケズであるとか、某マンがのネタにもなった銀河鉄道の夜だとか、プログラマーなら倍面白いかもしれない注文の多い料理店だとか、いろいろ多数の名作がある中で、どうも気になったのはこの「どんぐりと山猫」なのだ。

どこで読んだのか思い出せない。教科書に出ていたのかもしれない。しかしこの本はちょっと違う。まず表紙に出てくる異様な人物…なのか、これは一体誰?

その男は、片眼で、見えない方の眼は、白くびくびくうごき、上着のような半天のようなへんなものを着て、だいいち足が、ひどくまがって山羊のよう、ことにその足さきときたら、ごはんをもるへらのかたちだったのです。

そう、いましたね、やまねこ様の馬車別当です。馬車別当なんて今時の子供には想像できない。私もそんなの見たことがない。この絵は本当に夢に出てきそうな不気味なもので、一度見たらずっと忘れられないであろう。さて私は「どんぐりと山猫」にさほど印象を持っていた訳ではなかったので、ふんふん、こんな感じの話だったよな、と思いながら読んでいった。

そして、どんぐりがぎゃあぎゃあ自分が偉いと口論しまくる所まで読み進んで、次に山猫がやかましいと叫ぶシーンがある。これでどんぐりは静かになるのだが、ところが読んでいる自分がここで固まってしまった。なんなんだこれは。

気を取り直して。宮沢賢治といえば、アタゴオルで有名なますむらひろし氏も「どんぐりと山猫」を描いているようだ。まだ読んだことがないので、機会があったら読んでみたいものだ。それにしてもこの小林俊也氏の絵はたいしたものだ。この微妙な不気味さは宮沢流の文章と妙にマッチしている、というかこの本は、こんなことしていいのか、と思ったりするのだが、まあ面白いということでよいのだろう。

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