書評: PLANNING HACKS!
PLANNING HACKS!、原尻 淳一著
凡人をヒットメーカーに変える 企画清算のコツと習慣、
というサブタイトルがついている。
で、中を開けてみてびっくりした。
微妙に読みにくいのである。
というか、読んでいて疲れる感じがした。
企画といえばプレゼンが憑き物、
いや、付き物だから、
当然、プレゼンの達人は本のレイアウトもすごかろう、
と思ったのだが、
何か違った。
何が言いたいのかよく分からないというよりは、
Tips が脈絡なく出てくるような感じで読めばよく分かるというか、
それぞれの関連性を考えなければokという感じ。
余談だが、ユーザビリティの本とかを選ぶコツは割と簡単なのである。
読みやすい本を選べばいい。
って以前書いたと思うけど、
自分で分かりやすいレイアウトの本が作れないような人はとりあえずアプリケーションもWebサイトも分かりにくいものである。
この本だって、実際たくさん、いいことが書いてあるのだ。
例えば、アイデアを考えるプロセスで、黒だけでなく、
赤の水性ボールペンを使って二色でやるというコツが出てくる。
アイデアの段階がわかりやすく赤字で浮き出るように描いたほうがのちのち一目でわかりやすく…
それは正しいと思う。
だけど、だったらなぜこの本、二色刷りにしないのだろうか?
そういう所、書いてある文章がこの本自体とマッチしていなくて、
何か怪しいのである。
私のブログの記事なんかも、
できるだけ少なく太字を使うことでアクセントをつけているのだが、
同じような手法が使われている。
ということで、この本、意外とまず太字の所だけ読むといいかもしれない。
一つ絶賛したいのは、
HACKS 54の「リーダーは楽しくって狂っているのがちょうどいい」。
これはプログラミングとかソフトウェアのプロジェクトにもいえますね。
ただ、モチベーションが高いとか、チームが楽しんでやっているというのが、
必ずしも生産性に繋がる訳ではない、
というのがソフトウェアチームの大いなる落とし穴なんだけど。
ということで、Tips 本には違いないから、
そういう感じで読めばそれなりに何かあるのだと思う。
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