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書評: モノづくりで150億円を生む独創発想術 (2)


U「本題に戻りましょうよ。


ふ「ニュートンの場合は、
外でほけ~としていた時に


U「ほけ~?


ふ「
この本には「ボケッ」と書いてありますね。
ご存知のように、
ニュートンはそのときりんごが落ちるのを見て大悟したと言われています。


U「違うだろ


ふ「この種の逸話はいくらでもあるのですが、
共通する特徴があります。
発明には観察力が重要だ、というのは異論なきところでありますが、
観察力だけではなく、ひらめきも必要だというのもよく言われることで、
ではどうすれば発明的なひらめきが得られるのか。
それは、一所懸命考えて悩んだりするのではなく、
考えないでほけ~とした状態になることが重要なのですはないか。
この本に、
どういうときにひらめくか、という調査の結果がこんなのだったと書いてあります。

意外にも、「考えに集中していたとき」という回答は少なく、むしろボケッとして無意識状態にあったときというのが圧倒的に多かった。


(p.180)


U「無意識ってことは、考えるとむしろひらめかない、と?


ふ「アルキメデスは風呂でゆったりしていた。
ニュートンは野原でごろごろしていた。
これは偶然ではないのです。
実は、そのようなほけ~とした状態になることこそが、
発明・発見には不可欠な必須条件ではないか。


U「エジソンは99%の努力とか言ってますが


ふ「99% of perspiration ですね。
もちろん99%の努力は必要です。
普通に解釈したら、発明は殆ど努力によって達成できるということなのですが、
ただ、99%というのは、それだけではダメだということでしょ。
つまり、99%の努力だけでは発明できないことを、エジソンも理解していたのです。
残りの1%は何か


U「inspiration ですね。


ふ「努力はある意味簡単ですよね、
努力しろと言われてできない人はいないですから。


U「いるだろ


ふ「まあ実際はしないとしても、
やり方は分かっているはずです。
しかし、inspiration が必要だと言われても、
どうすればひらめくのか、というのが分からない人は大勢いるのではないか。


U「それで常識を捨てろという話になったのですね。


ふ「途中で携帯電話の話出てきますね、例によって電車の中で使っている、やかましいという話。


U「p.119 ですね。

車掌の再三のアナウンスにもかかわらず平気で携帯電話を使う客だ。


ふ「私の知る限り、車掌の方がやかましいので車掌を何とかして欲しい。
何で携帯電話を電車の中で使ってはいけないのか、
という所にもし疑問を感じていないとしたら、ちょっと著者がうっかりしているような気もしますが、
とりあえず電車内のマナーという観点で考えますと、
携帯電話だけでなく、
大声の会話は全部禁止して欲しいですよね、
特に酔っ払いのオヤジのエロ話はヤメロ。


U「なぜそこまで絞込みますか


ふ「電波の問題で言ってるのだとしたら、
私の妄想ですが、多分、
世の中にはペースメーカーが誤動作するとかいう都市伝説に洗脳されている人も多いと思いますが、
ソレはソレとして、
具体的にナニをするのかこの本では少し内緒になっているのですが、
ぜひこれは鉄道会社に実現して欲しいのが、
電車内にアンテナ付けるという特許。


U「なにそれ、電波が危険なのにアンテナ立てるんですか?


ふ「海外では放射線が出る説もある。


U「放射線は流石にアレだけど住民投票でアンテナ禁止が可決されるというのが民主主義だよな


ふ「まあともかく、電波が危険といっても、実は危険なのは強い電波なんです。
一般に、電波が弱くなればなるほど、周囲の機器への影響も少なくなります。
確か携帯電話は、電波が届かないとだんだん強度を上げて接続を試みる、みたいな仕組みがあった筈なので、
電車の中という短距離で届けばいい環境なら微弱な電波でも通信できるはずだというところに目をつければ、
微弱な電波をうまく使うように工夫することで、
電池の持ちもよくなるし、
地下鉄なんかだと駅でない所でも電波が切れなくなるし、
かなりいいことが多いんですよね。


U「地下鉄って駅以外ではぶち切れまくりますからね。


ふ「でも、この方式には一つ欠点があります。


U「設備投資が必要ってことですか?


ふ「いや、よっぱらいのオヤジの大声の会話が防止できないんですよ。


U「あのね、できるわけねーだろ、そんなの!


ふ「ところがだ。
実は既に、実現可能な方法を発見したのです!


U「えええっ、まさか


ふ「じゃーん、これだっ。


U「こ、これは…


ふ「密閉型ヘッドホン!


U「_| ̄|○


ふ「ノイズキャンセラ付きのヘッドホンとか試してみたこともありますが、
確かに軽減するような気もするのですが、効果がいまいちのような気もしました。
ところが、これはどうです、周囲のノイズがかなりの効果でシャットアウト!


U「そりゃま、密閉してるもんな。耳塞いでいる訳だし。


ふ「携帯電話やウォークマン【死語?】の騒音はもちろん、
酔っ払いのオヤジの会話にも絶大な効果があることが検証されており


U「胸張って自慢するような発見じゃないですよ、
ていうか、でも流石に特許は取れないでしょ、既に製品なんだし。


ふ「そうなんですよ、つくづく残念であります。
ということで、長くなりましたので、今回はこれで。


U「書評を書けよ!




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コメント

猫を乾かそうとして電子レンジに入れたという話が海外の事例であったと思いますが、どうするのが良いでしょう。
1.電子レンジにセンサーを付け、猫を検出したら停止させる
2.猫が乾かせるように電子レンジを改良する
3.電子レンジに耐えられるよう猫を改良する
4.猫を馬くらいの大きさに改良して電子レンジに入れられないようにする
5.電子レンジと猫の片方または両方を世界から追放する
6.猫をハードウェア化してバックアップが取れるようにする
7.飼い主に猫の幻覚が見えるような改良をおこない、猫を追放する(マトリックス方式でもok)
8.猫を好きにならないように全世界の人を改良する

投稿: pa | 2007.09.16 02:11

ぬれた猫を乾かそうと電子レンジに入れたら死んだのでメーカーを訴えたというのは都市伝説だと読んだことがありますが、最近の定説はどうなっているのでしょう?

投稿: すのもの | 2007.09.24 13:07

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