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書評: 魔少年

魔少年
森村誠一 著
角川文庫
ISBN4-04-175336-8

ホラー短編集。7つの作品が入っている。


完全な疑心暗鬼の虜になった彼は、それほど巧妙な妻が、体内に不貞の痕跡を残すようなヘマをするはずかないことに気がつかなかった。

空白の凶相、p.93


最近になってネット小説なるものを書いてみたりしたのだが、
実際に話を書いてみると、
おそらく書いたことのある人なら当たり前のことが、
書いてみないと分からないというか、
全然気付かなかったものが見えたりして面白い。
うっかり登場人物に「実」という名前をつけてしまって、
「みのるは」と「じつは」の区別が付かなってしまい、
慌てて名前を変えたとか、そんな下らないことが実際に小説を書いてみないと分からない。
その程度のことならともかく、
小説の基盤となる、登場人物の心理。
それが矛盾しないように世界を構築するのは結構大変だ。
どうしても何かうまくいかない。
で、引用した文を見て、アッと思った。
というか、その手があったのか、という感じだ。
登場人物がカッとなっていたので論理的な思考が出来ずに、ということである。
実世界では普通にあることなのかもしれないが、
一旦クールな人物を設定してしまうと、なかなか途中で性格を変えたりできないのだ。


森村氏の小説は殆ど読んだことがないので、
他とはあまり比較できないのだが、
この文庫本に納められている作品の「ホラー」というのは、
キャーという感じではなく、うぞぞ~、という感じのそれだ。
「死を運ぶ天敵」のようなミステリの要素の入ったものもあるが、
個人的には、訳の分からない「燃えつきた蝋燭」が面白いと思う。
現実世界の中でも、
にこういうことが多発しているような気がするのだ。
ちょっとした誤解が元で大きな勘違いに発展してしまう、
そういう話は結構あるのだが、
実際に書くとなると難しいのである。

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コメント

ちょっとした誤解が大きな勘違いに発展し、その後おもむろに、勘違いだと知らしめ、ヘコませる…ということは、一度でもやってみると、けっこうな快感になりまして…。ヤメられまへん。(謎)

投稿: 不比等 | 2005.04.12 10:14

誤解を恐れないというか招くような表現をしておいて誤解させておいて後でごめんなさい、というのが電子会議でよく使われるテクでした。

投稿: フィンローダ | 2005.04.15 02:58

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