データ構造の本についてコメントで質問をいただいたので補足してみると
☆の付いているのは何なのだという話なのだが、Wirth 先生の本と、Aho 先生の本、これは研究者的には定番というか、読んでいて当たり前の本と言い切っていいと思う。数学系でいえば、解析学をやる人にとって高木先生の解析概論、といった位置付け。もう一つ定番があって、Knuth先生の、The Art of Computer Programming というのだが、これってどこまで出ていたっけ?
石畑先生の本に☆を付けたが、この本の内容はかなり濃いということで。もちろん、石畑氏はその前に紹介した2冊を読んだ上でその本を書いていることが、巻末の参考文献からも分かる。
で、別に検証した訳でもないので勘で書かせてもらいますと、残りの本は、それらの本か、あるいはそれらの本を読んだ人が書いた本、を読んだ上で書いたもの。二次情報、三次情報、ということになる。もちろん、この種の本は、内容も当然ながら、表現力とか構成力が重要なので、前述の元本を読んで書かれているから劣るとかいう話は全くない。むしろ、元本よりも分かりやすく書かれているので、その意味では最初によむべきか。
しかし、あまりにもこの種の本が多くて、どれ読んだらいいのか、という人もいるかもしれないが、☆付いてないのは私はまともに読んでないので如何ともしがたいというか、立ち読みとか斜め読みした感じだと、どれも大差ないような気はするが、しいて何か推薦してみろと言われたら近藤嘉雪氏の本をお勧めする。
どういう所で判断したらいいか、ということなら、そうですね、値段とか…。まあ値段はおいといて、コードを見れば分かる。それも、インデントとか、そのあたりのこだわりで判断すれば多分判断ミスしないと思う。ちなみに、私はこれらの本を書店でザッと見るときに、「番兵」についてどう書いてあるか、という所に絞ってチェックしてみた。ピンポイントの比較になってしまうが、著者の志が意外と分かりやすいネタなのである。番兵くんというのは。
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コメント
「ばんぺいくんRX」を連想し、引き続いて「作曲くんV30」およびそのグレードアップバージョンの「作曲くん486DX」(だっけかな?)を連想してみました。なにもかも皆なつかしい。
(^^;)
投稿: 楊柳(やなぎ) | 2005.02.10 04:42
舞-HiMEと5分だけ重なるんですよね、アニメ。その微妙さが何といいますか、何の話だ。
投稿: フィンローダ | 2005.02.10 05:01
「作曲くんV30」と「作曲くん486DX」は「ばんぺいくんRX」でなく「作曲くんと遊ぼう」のネタです。共通点はスクルドが作った、というぐらいだったりします。
投稿: nekurai | 2005.02.10 09:57
なつかしさのあまり「ああっ女神さまっ特典王」CDを掘り出してiPodに放り込もうとしています。
ちなみにアニメはPSXで録画(保存版)してますがウチではTBSの電波状況が悪くてちょっちアレな感じです。地上波デジタルにすればなんとかなるんだろうか? と思ったりして。
(^^;)
投稿: 楊柳(やなぎ) | 2005.02.10 17:22
上のコメントを見て、ほんとうにここでよかったのかいな、と思いつつ書いています。:-)
「数学系でいえば、解析学をやる人にとって高木先生の解析概論」というのはちと違うかも。数学を志す人は必ず(少なくとも最初のほうは)読みますが、特に解析学をやる人が読むとは限らないと思います。(高木先生の専門は解析ではありません。)
番兵は重要なテクニックですが、Ο(N^2) のアルゴリズムをΟ(logN) に変える力はない、んでしたよね?
投稿: すのもの | 2005.02.10 21:16